NOが言えない人 : 電話カウンセリングのクオーレ カウンセリングルーム


Noが言えない人

人から頼まれたたことを断ることに恐れを感じたり、 自分の意思を
表現することが苦手な人がいます。

このような人に共通していることは、良い人だけど存在感がなかっ
たり、周りの人に大切に扱われないこと、人に利用されることです。

例えば、グループで居酒屋に行って「皆さん好きなものを注文して」
と言われても、何も注文できなかったり、ランチに行って「皆さん
何にしますか?」と聞かれて、他の人が注文したのを聞いてから、
「私も同じで良い」と言う事が多い人は、”Noが言えないタイプの
人”である可能性が高いです。

このタイプの人は、「気持ちや欲求を素直に表現すると悪いことが
起きる」という思い込みがあるので、よほど心を許せる友人や家族
以外には、自分の意思や欲求を表現しません。

しかも、表現しないことが習慣化しているので、表現しないで我慢
しているという自覚があまりありません。

しかし、誰でも我慢して犠牲者になるのは嫌なので、一番簡単に我
慢しなくても良い方法として人との間に距離を置くようになります。

人に近づくことが怖くなり、学校や会社でも人の輪には入れずに一
人でいることが多くなり、孤独感や疎外感を感じて辛くなります。

この状況から抜け出すために友人や恋人を作ろうとするのですが、
仮に作れても相手との距離が近づくと、犠牲になる恐れを潜在意識
で感じるので、無意識のうちに嫌われる行動をとってしまったり、
何となく会ったり、メールを返すのが億劫になり、だんだん疎遠に
なってしまいます。

では、NOが言えなくて犠牲者になりやすい人はどうしたら良いで
しょう。

ポイントは、犠牲者にしているのは周りの人ではなく自分自身であ
ることです。

あなたにはいつでも選択する権利があるし、断る権利があるのです
が、断ることでとても悪いことが起こると信じ込んでいるのです。

実際には大して悪いことは起きていないかもしれないのに思い込み
が強いので、良くも悪くもないことでもすごく悪いことが起きたと
感じます。

仮にあなたがNoを言うことで離れていく人がいたとしても、Noを
言わなくても離れていく人か、あなたを自分の都合の良いように使
うだけ使って、何もあなたに与えてくれない人なのです。

しかも、自分の利益にならないと分かると簡単に関係を絶つような
人なのです。

しかし、原因を作っているのは、あなた自身であり、NOを言わな
いから「こんな私でも一人にしないで」と喜んで奴隷になっている
のです。

そして利用している方は、そうすることが当たり前のように感じて
、あなたに感謝することもほとんどありません。

この状態が周りの人が主たる原因だったら絶望的ですが、あなたが
選択していることなので状況を変化させることは可能です。

ただし、急いで全ての我慢していることにNOと言わないでくださ
い。

今まで素直に言うことを聞いていた人が180度態度を変えるわけ
ですから、周りの人は驚いて戸惑うかもしれませんし、時には反発
をされるかもしれません。

反発までは受けなくても、いつもと違う反応を周りの人がすると、
「NOが言えない人は」とんでもないことをしてしまったと感じて
せっかく勇気を出していったのに、行動する前よりも堅く表現の扉
を閉ざしてしまいます。

上手くいくためには、始めは小さな自己表現をすることを心がけて
ください。

例えば、居酒屋で注文をとるときに、いつもは「皆さんと同じで良
い」と言っていることを、勇気を出して「○○にして下さい」と言
ってみて下さい。

そして、今までとどんな違いが周りに起きるかを観察すると、大し
て問題になるような反応はないはずです。

次に、自分の内面を観察してみて下さい。

ドキドキしているかもしれませんが、表現した喜びを感じることが
できるかもしれません。そうでなくても、何となくスッキリした感
情を感じることができるかもしれません。

小さな成功体験を積むことは、大きな成功体験一回よりも意味があ
ります。

小さな成功体験があなたの意識を変え、次のもう少し大きなチャレ
ンジに進ませてくれます。

成功体験の積み重ねが土台になって、予期せぬ嫌な経験も乗り越え
ることが出来るように変化させてくれます。

犠牲という呪縛から逃れることは、自分らしい楽で自由な人生を取
り戻すことです。

NOが言えないと悩んでいる方は、是非NOを言う練習を積んで、
NOを言えない人を卒業して、豊かな人間関係を持てる人生を創っ
ていってください。