受け取りの法則 : 電話カウンセリングのクオーレ カウンセリングルーム


「受け取りの法則」

数年前「引き寄せの法則」という本がヒットしましたが、試し
てみたけれど上手くいかなかったという声もお聞きします。

ちゃんと実行したのに上手くいかないのは、引き寄せの法則に
問題があるのでしょうか? それとも?

個としての人間は、自然界においてとても弱いものです。猛獣
のような牙や高い運動能力を持っているわけではないし、飛べ
たり、早く泳いだりできる訳ではありません。
気温の変化にもとても弱く、一人では生き延びる事さえ難しい
ひ弱な存在ともいえます。

しかし、人間はコミュニケーションを取り、助け合う事で生命
を維持し、種を繁栄させてきました。

そして、私たちは人のために何かをしたときに自動的に気分が
良くなり幸せを感じることが出来ます。このメカニズムによっ
て助け合い、協力し合って人間は生き延びてきたのです。
しかし、人のために何かをしても、お礼や感謝を十分に受け取
らないと、気分が良くなり、幸せを感じるという報酬を受け取
れないでいたり、人の見ていない場所で行った善行を自分で十
分に認めないでいると、そのときに感じた自分を認めて欲しい
という欲求を心の深い部分に貯めてしまいます。

子供の頃から受け取る事が苦手だった人は、積もり積もった欲
求が巨大な物になっているのです。自分の心の中に大きな欲求
があると、目の前にいる人も大きな欲求を持っているように深
層意識で感じてしまいます。
人からのお礼や感謝を受け取ったら、さらに大きな課題を要求
されるのではないかと無意識に感じ、自分を守るため、防衛の
ために腹が立ったり、気分が悪くなったり、疑いの気持ちが沸
き上がってきたりすることもあります。

自分を認めてほしい、感謝、お礼を言ってほしいという欲求は
大きくなるのに、それを実現できないでいると、自分に対する
自信がどんどん失われていきます。ますます自分に値打ちがな
いと感じ、受け取る事が難しくなり、受け取りたいのに受け取
れない悪循環にはまっていきます。

悪循環にはまると、顕在意識で自信を持ち自己肯定をしようと
思っても、深層意識に変化をもたらすのが困難になります。